タケルとボリスで過ごしていた期間、一番心配した経験は、タケルの皮膚炎だった。ゴールデンレトリバーは皮膚炎になりやすい犬種だそうだ。湿度の高い日、ちょっと毛がしっとりしているな、と思った翌朝、握りこぶしくらいの大きさの皮膚炎が後ろ足の付け根に出来ていた。赤くただれはじめて、リンパ液の変な匂いがする。慌てて獣医さんに連れていくと、抗生物質と抗ヒスタミン剤をもらった。皮膚炎の症状がひどいときには1日に2回、一度に2錠ずつ与える。数日間でおさまるそうだ。そのあいだ、どれほど心配でやきもきしたやら・・!当然、皮膚炎になったところは、毛が抜ける。(皮膚炎が治れば、また生えてきます)
一晩で手のひらくらいの大きさにベロンと皮膚炎にかかる子もいるそうで、長毛犬なので湿気でなりやすいという近所の獣医さんの説明を受けて、なるほどと思った。けれど室内でエアコンをドライにして気をつけていたがまた別にあらたに耳の後ろに皮膚炎ができはじめたので、皮膚炎に詳しいという鈴鹿の獣医病院に連れて行った。その病院は非常に評判が良いところ。亡くなったタローの輸血でお世話になった富山の施設の獣医師さんにも勧められたことがあった。ちなみに私のMダックスのバンビがお世話になっている名古屋の獣医さんにも紹介されたことがあった。
鈴鹿の獣医病院は非常に熱心で元気な先生である。皮膚炎についての説明をお伺いすると、皮膚炎には、おおまかに5つの要因があるという。
・環境(湿度、どんなところで暮らしているか)
・心的ストレス
・フードによるアレルギー
・遺伝
・ほかのアレルギー(忘れてしまった。すみません)
先生によると、上記の5つの要因のうち、要因が2つ重なると皮膚炎になる子、3つ重なると皮膚炎になる子、などそれぞれ個体差があると言う。なので考えられる要因を1つでも減らしていけば、皮膚炎をおさえることができるそうだ。要因が3つ重なると皮膚炎になる子は、要因を2つにとどめておけば皮膚炎に至らない。そう考えてすべての要因をつぶそうとするのではなく、減らせる要因を1つずつ確保していけば皮膚炎を起こすところまでいかずに済む、とのこと。
そこでタケルの血液検査をして頂いた。(ついでにボリスも)すると、アレルゲンとして考えられるも結果によると、鶏肉やラムがタケルの場合、アレルゲンになるそうだ。そうだったのか。。タケルちゃんにはそれまで「ラム&ライス」のフードを与えていたので、まずフードから改善することに。
低アレルゲン療法食という獣医さんでしか買えないフードがある。フィッシュ&ポテトのそのフードを今後、タケルのフードにすることに。これで1つ、皮膚炎の要因を減らせたことになるようだ。動物の世界でも、本当にいろいろあるなあ。。皮膚炎になんかなるなよー、。